リコ's travel diary

旅の記録

【インド編】バラナシを歩く② ~サルナートへ行く~

1月24日

バラナシ近郊の観光地として、サルナートという仏教の聖地があります。

ブッダが初めて説法をした所(初転法輪の地)といわれており、四大仏跡(誕生の地:ルンビニー/大悟の地:ブッダガヤ/入滅の地:クシナガル)の一つとなっています。

 

サルナートに行くにあたり、昨日のプージャの際に出会った日本人男性と一緒に行こう、という話になりました。

11:30にバラナシ駅のインフォメーションで待ち合わせをしたのですが、いない。。。

交通事情で多少遅れるのはしょうがないなーと思い待つものの、来ない。。。

連絡先を交換していなかったので、連絡が取れないし、待つしかない。。。

ホント、現代日本って便利な世の中だなーーと痛感しました。

日本であれば、携帯1つで「今どこ?」「ちょっと遅れるから待っててー」などすぐ解決することが、「何かトラブルあったのかなぁ」「社交辞令だったのかも」など不安や心配でヤキモキする。

10数年前、ポケベルや携帯が普及する前の日本は、それが当たり前のはずだったのですが。

良くも悪くも無くなってしまったな、と。

 

そんなこんなで、12:20になってしまいました(笑)

50分も待ってる私!!もはや笑える!!

「さすがに彼も私に会えず先に向かっただろう。」「きっとサルナートへ行けば会えるだろう。」そう思い、12:30になったらサルナートへ向かおうと決心しました。

そして、もう一度集合場所で待とうと後ろを振り返った瞬間・・・・彼を発見!!!

無性にむちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。

それと同時に「私たち、日本人だな」と。

きっと日本人でなければお互い初対面の相手を一時間近く待つことはないだろう、と。(日本人特有の気質かは不明ですが、そんな気がしました)

 

そんなこんなで無事にサルナートへ向かうことになりました。

スティ先のお父さんや観光案内所ではタクシーで行くことを勧められましたが、

駅前で乗合タクシーをつかまえれば20ルピーで行けました。状況によっては窮屈になりますが、かなり安い。40分程度かかったと思います。

 

サルナートにはアジア諸国の仏教寺があります。

日本寺、中国寺、タイ寺、チベット僧院、カンボジア寺...etc 国によって寺の雰囲気が全く違うので、時間があれば寺巡りをすると面白いです。

まずは、ムールガンダ・クティー寺院へ。

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内部にはブッダの生涯が描かれた壁画があります。これらの絵は日本人画家の野生司香雪さんが仕上げた作品だそうです。

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それからサルナートのメインであるストゥーパ(仏塔)を見に。ここだけ入場料がかかります。

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ストゥーパ以外にも遺跡のようなものが沢山あり、緑が多くとても静かで広々としていて…なんだか代々木公園のような場所でした。(笑)

巡礼に来ている仏教徒、瞑想する人、読書をする人など、皆思い思いの時間を過ごしています。

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サルナートは物乞いの人たちも多く、木の下で読書をしていた僧侶のコカコーラを、物乞いの子供が盗もうとして、僧侶が「コラーっ!」(←コーラだけにね)って言ってるであろうやりとりを遠巻きに見ているのが面白かったです。

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ストゥーパに祈りを捧げる仏教徒たち。どこから来たのかな。

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非常に大きな塔です。中には入れません。

 

その後は日本寺を見てに行きました。インドにいながら本当に日本のお寺。不思議な感覚。

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でも、やはりここは外国。「南無妙法蓮華経」がローマ字とヒンドゥー語で書かれていました。

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なお、この日本寺では宿泊も可能とのことです。(朝夕の勤行に参加する必要あり)

 

他にもいくつかお寺を参拝しながら、サルナートを後にしました。

できればもっとゆっくり見たかったけれど、スティ先のお父さんがこの日から出張に出てしまい、もう会えなくなってしまうので、見送りのため早々に帰宅しました。

 

サルナート、一人で行くのもいいと思うけれど、日本寺があったり、日本人画家の壁画があったり、やはり仏教って日本人にとって近しいものであるので、個人的には日本人と一緒に見て回れたのは良かったなーと思いました。

Y君、ありがとう!!